編集実話

物流センターで迷子になった本

2月19日の夕方、出版社の方より連絡があった。

「本(実践ドリル)無事出来上がりました。明日納品をお楽しみにしておいてください。
また明日出荷前にご連絡しますね。」

本は、無事出来上がったそうだ。やっとあの空っぽの棚に本が・・・・( ´Д`)=3 フゥ

あとは入荷を待つだけ。


次の日の2月20日の夕方、出版社より本屋の主人に予定通り連絡が入った。

「これから配送かけますね。ちゃんと本屋で入荷受け入れをお願いしますね。」

主人は静かにうなずいた。

棚の準備も万端。
主人も楽しみでワクワクしている。

・・・・それから数分後、また出版社から電話。

「……大変申し訳ありません。」

主人は言った。

「印刷所が燃えましたか?」

「いえ」

「トラックが横転しましたか?」

「いえ」

「じゃあ何がありましたか?」

「物流センターが、ちょっと……あの……こ、こ、混み合ってまして(^^;)」

主人は目を細めて・・・・「ん?(~_~)」

本屋の主人は、妄想する・・・・

巨大な物流センター、山のような荷物、
高速で動くベルトコンベア、右へ左へ流れていく段ボール・・・・

その片隅に、
小さく佇む段ボール一箱。

それが、本屋の主人向けの本だった。

宛先も書いてある。
配送もちゃんと依頼されている。

でも。

仕分けラインの端っこで、
“確認待ち”の黄色い付箋を貼られている。

理由はこうだ。

電話番号の確認中。

たったそれだけ。

「……電話番号かぁ~」と本屋の主人は天井を見上げた。

そして急にスマホを取り出した本屋の主人が、電話をかけ出す・・・

プープープー。「ん?間違えたか?」

もう一度電話。プープープー「あれ?」

もしかしてもしかしたら・・・・・・

本屋の主人は出版社の担当に聞いてみた。

「もしかして電話確認中とは・・・・」

「はい、電話つながらないので・・・」って現場で慌ててます。

巨大な物流センターで、
無数の荷物に紛れて順番待ちをする一冊。

本屋の主人は項垂れる。

「すいません。電話つながらないの、もしかして私のせいかも・・」

「どういうことですか?」・・・・(゚Д゚;)

主人は電話をおいて、しばらく呆然としていた。

「ドタバタしていて、確認を忘れていたな」とボソッと独り言をつぶやいた。

そう、実は主人は、電話の開通の最後の本人確認申請を昨日まで忘れていて、
気づいたときに提出したのだが、審査承認とれなかったようだ・・・・

これは出版事故でもない。
配送センターが悪いわけでもない。

ただただ、主人がポンコツだっただけであるOrz

主人は最後にこうつぶやいた。

「まあいい。
こうやって“物語”が増えていくんだな」

そうつぶやいて、
そのままスマホを机に置いた。


――はっ。

気づいたら、寝落ちしていた。

しかも起きたのは翌朝。

慌てて管理画面を開くと、
そこには新しい通知が・・・(@_@)

「物流センターは土曜日から4連休だそうです。」

主人は画面を見つめたまま固まった。

「あ……」

完全にやっちまった。

番号のことも、
申請の続きも、
全部、あとでやろうと思っていた。

結果、
仕分けラインに置かれたままの本と一緒に、
主人の本屋も時間停止( ´艸`)

物流センターは休みに入り、
入荷は静かに週をまたぐことになった。

誰のせいでもない。

強いて言えば――
電話番号の申請忘れた本屋の主人のせいだ。

主人はコーヒーを淹れながら思った。

「これは延期じゃないな」

終わり


🪶 補足メモ

この物語はノンフィクションです。
ただし、プライバシー保護のため一部表現を物語調にしています。


🧩 編集部メモ(ログ)

  • 作中の「電話確認中とは」は、
    本メディア用の電話番号申請審査が遅れた実話に基づきます。
    当初は2月20日完了予定でしたが・・・・

  • 作中の「物流センターがてんやわんや」は、
    決済設定やLP連携など、ローンチ直前の調整状態をまとめた比喩です。

  • 編集部と著者で有料コンテンツを開発し、2月19日に完成。
    2月20日公開を目標にしていたのですが、電話番号申請で詰まり、週明け送りに。
    ……はい、この主人、やっぱりちょっとポンコツです。
  • 作中の「有料コンテンツ専用の棚」は、
    「オンリーワンストーリー」と呼ばれる専用の棚になります。
    https://knowledge.0life.style/only-one-story/
  • 2月20日はやはり仏滅だった?!?!
  • この本屋の主人は、ちょっとロジカルなようなスピなような開運日を大切にするちょっとポンコツな主人です。

株式会社0LifeStyle
ナレッジデザインメディア編集部

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